小さな隣人 [猫写真散歩]
リサイタルがあと3週間となり念入りな準備を始めているところ。プログラムに取り入れたグリーグの抒情ピアノ小品集が特にお気に入りだ。
前から考えていたのだけれど、猫写真もかなりたまり、また文章を書くことも好きなので、何らかのメッセージを込めてこんなブログを始めることにした。興味を持たれたかはどうぞ宜しくお付き合い下さい。
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2014年6月のある午後、いつものように川沿い遊歩道を散歩していた。
当時はこの川の先はもう東京湾につながるというかなり海沿いに面したマンションに住んでいた。いつもは立ち入らない他所のマンション内に・・・何か気配を感じ吸い寄せられるようにその日は入ってしまった。
綺麗に掃除され、花壇も設けられている敷地内。またブロック塀と木の間から何か気配を感じた。
しばらく立ち止まって目を凝らしていると、ようやく小さな生き物がおそるおそる生垣から顔を出した。
それは多分飼われているのではなく野良猫のようだった。しかもまだ生まれて1か月であろう子猫だ。動物好きな私は何のためらいもなくそっと近づいた。すると、すぐさま親猫がぬ~っと子猫の背後から現れた。子供を守る母親そのものだった。
次の瞬間に、またカサカサと音がして近くの別の場所からも小さめの子猫4匹、成猫2匹、があれよあれよ出てきたのだ。今のこの瞬間に野良猫8匹を目撃した私の衝撃はとても大きいものだった。
この子たちはどうやって生きているのだろう・・まさかこんな場所に住んでいるのだろうか・・と。
この写真はその時遭遇した親子だ。
私のこの衝撃はかなり大きく、ずっと頭から離れなかった。その思いから地域猫活動というものが或ること、市や区でそれを助成している制度があることを知ることになったのだ。